新人漫画家さんたちがヤンマガで羽ばたいていくまでをお伝えするヤンマガニュース。今回は、第90回ちばてつや賞では『変身』で期待賞を、第91回ちばてつや賞では『悪の軍勢』で佳作を受賞し、この夏ヤンマガWebで新連載を開始予定の東氏にインタビューしました!
『悪の軍勢』
人類滅亡後、エルフとオークは長きにわたる戦争を続けていた――‥‥。

【プロフィール】
東
Azuma

「『変身』で第90回ちばてつや賞期待賞、『悪の軍勢』で第91回ちばてつや賞佳作を受賞。
1985年新潟市生まれ。漫画は私にとって水や空気のようになくてはならないものですが、あまり詳しくはないので、もっとたくさん読んで描いていきたいです!
『悪の軍勢』
人類滅亡後、エルフとオークは長きにわたる戦争を続けていた――‥‥。

【プロフィール】
東
Azuma

1985年新潟市生まれ。漫画は私にとって水や空気のようになくてはならないものですが、あまり詳しくはないので、もっとたくさん読んで描いていきたいです!
インタビュー!
1. 漫画を描き始めたきっかけは何ですか?
もともとイラストレーターとして活動していましたが、単体のイラストだけでは不完全燃焼を感じ、絵にはストーリーを説明する役目を担ってほしいという思いで漫画を描き始めました。
2.東さんの作品は現実世界からは遠いファンタジー世界をリアルなタッチで描き上げていますが、どんなところにこだわっていますか?
その世界のエネルギーや資源の総量、総人口がどのくらいなのか、麻酔や下水道はあるのかなど、文明の全体像を描くことを意識しています。安全で満ち足りた世界よりも、少し欠乏した、知恵を絞って生き抜く必要があるような世界のほうが漫画の題材としては面白くなりますが、そこに魔法というチートを特別に一つだけぶち込むことで魅力的なファンタジー世界が完成します。
3. 漫画を描く工程の中で最も好きなのはどの工程ですか?反対に、苦手な工程はありますか?
夜寝る前に漫画の妄想をしているときが一番好きです。生まれてからずっと、妄想せずに寝ることが苦手で、長い時は2時間以上妄想してからでないと寝られない性質です。反面苦手な工程は、そうしてできた頭の中にある妄想を読者に伝わるように物語の形式に整えることです。
4. 東さんはDAYSNEOに作品を投稿されていましたが、そのきっかけは何でしたか?
同人時代に描いていたとある作品のシリーズを見たお客さんに、ぜひ商業を狙ってほしいと言っていただき、コミティアで紹介していただいて投稿しました。「変身」でその作品シリーズの劇場版的な作品を描いてちば賞期待賞をいただくことができました。
5. ちばてつや賞に向けて担当編集者と打ち合わせを重ねる中で、印象に残っていることはどんなことですか
ネームを読んだ友人や担当編集者によくわからないと言われても頑張って直したことです。そのくらいでちょうどよくなるんです。漫画というのは、初見で意味が分からないくらいじゃないと面白くならないというのが持論です。
6. 受賞作『悪の軍勢』を制作した際に特に意識したり力を入れたりしたポイントはどこですか?
大きな戦争が起こって描かずにいられなかった作品です。どこが誰が悪いといった話をたくさん耳にするうちに、「悪い」という言葉から着想して漫画を描くことを思いつきました。最初にそのコンセプトがあり、可能な限り単純なストーリーにし、徹底的に因果応報の構造を作りました。そうして自分なりの答えを出そうとしたのです。エルフの「使い魔」とオークの戦いでは、魔法が存在する世界における戦いのリアリティっぽさを感じられるようにこだわっています。

7. 『悪の軍勢』の中でご自身が一番気に入っているシーンやカットはありますか?
ラストで主人公が内に秘めていた想いを爆発させるシーンです。凄まじい絵面ですが、それまでの経緯を振り返ればどちらが悪いと一筋縄では決めつけられない。作品のテーマに沿った劇的なクライマックスを描けたと思います。男女や世代や人種、経済階級、その他さまざまな対立について、いろいろな意見がある昨今、技術革新が大規模な戦争や諍いに動員され敵を倒すための機械と化していく様を毎日のように見ています。それは描かずにはいられない題材です。

8. ちばてつや賞受賞後、連載企画を考える際はやはり読み切りと勝手が違いましたか? 苦労した点や、逆に読み切りでの経験が活きた点はありますか?
読み切りも連載も、わかりやすく、根源的で、原始的なテーマを心がけていますが、作者のこだわりを込めるうちにどうせ絶対に難解になります。それなら、最初に据えるテーマぐらいは過剰なぐらいわかりやすくした方がいいと思います。
9. 新連載に向けての意気込みを教えてください。
面白くなるなら何でもやります。
10. これから月間新人賞、ちばてつや賞を目指す人に向けて一言お願いします!
酒飲まない。
ちばてつや賞・月間賞などヤンマガの新人賞はデビューへの近道!
ヤングマガジン編集部はアナタのやんちゃで攻めた作品をお待ちしております!
もともとイラストレーターとして活動していましたが、単体のイラストだけでは不完全燃焼を感じ、絵にはストーリーを説明する役目を担ってほしいという思いで漫画を描き始めました。
2.東さんの作品は現実世界からは遠いファンタジー世界をリアルなタッチで描き上げていますが、どんなところにこだわっていますか?
その世界のエネルギーや資源の総量、総人口がどのくらいなのか、麻酔や下水道はあるのかなど、文明の全体像を描くことを意識しています。安全で満ち足りた世界よりも、少し欠乏した、知恵を絞って生き抜く必要があるような世界のほうが漫画の題材としては面白くなりますが、そこに魔法というチートを特別に一つだけぶち込むことで魅力的なファンタジー世界が完成します。
3. 漫画を描く工程の中で最も好きなのはどの工程ですか?反対に、苦手な工程はありますか?
夜寝る前に漫画の妄想をしているときが一番好きです。生まれてからずっと、妄想せずに寝ることが苦手で、長い時は2時間以上妄想してからでないと寝られない性質です。反面苦手な工程は、そうしてできた頭の中にある妄想を読者に伝わるように物語の形式に整えることです。
4. 東さんはDAYSNEOに作品を投稿されていましたが、そのきっかけは何でしたか?
同人時代に描いていたとある作品のシリーズを見たお客さんに、ぜひ商業を狙ってほしいと言っていただき、コミティアで紹介していただいて投稿しました。「変身」でその作品シリーズの劇場版的な作品を描いてちば賞期待賞をいただくことができました。
5. ちばてつや賞に向けて担当編集者と打ち合わせを重ねる中で、印象に残っていることはどんなことですか
ネームを読んだ友人や担当編集者によくわからないと言われても頑張って直したことです。そのくらいでちょうどよくなるんです。漫画というのは、初見で意味が分からないくらいじゃないと面白くならないというのが持論です。
6. 受賞作『悪の軍勢』を制作した際に特に意識したり力を入れたりしたポイントはどこですか?
大きな戦争が起こって描かずにいられなかった作品です。どこが誰が悪いといった話をたくさん耳にするうちに、「悪い」という言葉から着想して漫画を描くことを思いつきました。最初にそのコンセプトがあり、可能な限り単純なストーリーにし、徹底的に因果応報の構造を作りました。そうして自分なりの答えを出そうとしたのです。エルフの「使い魔」とオークの戦いでは、魔法が存在する世界における戦いのリアリティっぽさを感じられるようにこだわっています。

7. 『悪の軍勢』の中でご自身が一番気に入っているシーンやカットはありますか?
ラストで主人公が内に秘めていた想いを爆発させるシーンです。凄まじい絵面ですが、それまでの経緯を振り返ればどちらが悪いと一筋縄では決めつけられない。作品のテーマに沿った劇的なクライマックスを描けたと思います。男女や世代や人種、経済階級、その他さまざまな対立について、いろいろな意見がある昨今、技術革新が大規模な戦争や諍いに動員され敵を倒すための機械と化していく様を毎日のように見ています。それは描かずにはいられない題材です。

8. ちばてつや賞受賞後、連載企画を考える際はやはり読み切りと勝手が違いましたか? 苦労した点や、逆に読み切りでの経験が活きた点はありますか?
読み切りも連載も、わかりやすく、根源的で、原始的なテーマを心がけていますが、作者のこだわりを込めるうちにどうせ絶対に難解になります。それなら、最初に据えるテーマぐらいは過剰なぐらいわかりやすくした方がいいと思います。
9. 新連載に向けての意気込みを教えてください。
面白くなるなら何でもやります。
10. これから月間新人賞、ちばてつや賞を目指す人に向けて一言お願いします!
酒飲まない。
ちばてつや賞・月間賞などヤンマガの新人賞はデビューへの近道!
ヤングマガジン編集部はアナタのやんちゃで攻めた作品をお待ちしております!